

日本のダンス界では、欧米のようにプロとして給料を貰い、仕事として踊るカンパニーや舞台が全くなく、その切実さに多くのダンサーが海外のカンパニーへの所属を望み、オーディションに参加する割合が年々増えてきているのですが、その反面、言語や文化の違いなどを含め、現実をきちんと把握せずに惜しくも成功する事が出来なかったダンサーの数も増えています。例えば、海外のスクールでは、致命的な怪我などが原因で踊れなくなる場合や、肉体的にも精神的にもプロのダンスキャリアに進むのが不可能な場合などにも備え、ダンス教師になることや大学などの学校に行くなど、他の道へ進むための選択ができるようなカリキュラムもあり、アドバイスやアイデアを教えてくれるのですが、残念ながら、日本にはまだそのような教育システムがない為に、多くのダンサーが自らの将来に不安を抱き、そして悩んでいるのでしょう。
このプロジェクトは、現在海外で活躍中の中村かおりさんをはじめ、安川千晶さん、児玉北斗さんをお招きし、これから海外に行かれる方々のためにトレーニングと話し合いを通して、多くの情報や知識を伝えることを目的としています。その他、欧米のスクールやカンパニーの芸術監督やスタッフの方のご意見や、お子様を海外に送り出されたご保護者の方々の意見もいただきました。また、今回残念ながらこのプロジェクトに直接参加する事が出来なかった高櫻あみさん、山本帆介さん、平野啓一さん、大野大輔さんにはビデオメッセージにご協力をいただきました。 このプロジェクトを通して、少しでも多くの方が海外のスクールやカンパニーに所属するという事の現実を学び、将来に向けて頑張って欲しいと、ゲストダンサーの方々とS・O・L・Oスタッフ一同願っております。
2002年7月 CLASS & TALK PROJECT VOL.1 プログラムより
この他にも、現在海外で活躍中のダンサーからのビデオ・メッセージ、そして海外のバレエ・スクールやカンパニーのディレクター、スタッフの意見も紹介しました。
今回のプロジェクトを行うにあたって、世界各国のバレエスクール、カンパニーより特別にアンケートのご協力をいただきました。貴重なアンケートの質問とその答えをいくつかご紹介いたします。
【返答して下さったスクールやカンパニーのディレクター、スタッフの方々(2007年2月現在)】
現在、海外のスクールやカンパニーに所属されているお子様を持つ保護者の方々にもアンケートにご協力いただきました。